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首吊り
魚野川に仲間と釣りに出かけ朝飯前に大源太川下流に入ろうと思って夜明けと共に車で入った。
渓相が良い所が有り入ろうとしたが、近くの対岸に車があった。私より早く入るとは、相当釣り好きの人だとは思い邪魔しては悪いので上流に向かった。しかし上流は重機が入ったようで川がまっ平らになっている。ひどい工事をするものだ。橋を渡り対岸を車があった方に下っていった。車は群馬ナンバーで暗いうちに家を出て夜明けと共に釣っていると思った。
しかし車を過ぎた所に川辺に降りる階段に人影をみた。車で徐行中に見たのであるが何か不自然な感じがした。よせばよいのにちょっとバックした。動かない。いやな予感。良く見ると首にロープ。首吊りだ。
普段ドラマでは木の枝とか鴨居とか目線の上に見るものだが。この仏さんは、下に降りる階段上の鉄製の手摺にロープを結び、階段下へとぶら下がっていたので、一瞬では解らなかった。
携帯を宿に置いたままで110番出来ない。背筋が寒くなるような気分で下流に車を飛ばす。
近くの町はリゾートマンションが立ち並び朝早くもあり人の気配もない。バブル期にたてられたリゾート用なので普段は住んでいないようだ。ゴーストタウンのよう。やっと公衆電話を見つけ110番する。
「あなたは今何処にいます?」と聞かれてもマンショング郡の中としか答えられない。すると公衆電話の位置が警察側で解るようで「そこに居て下さい」と言う。しかし待てど暮らせどサイレンは聞こえてこない。30分位経っただろうか、救急車のサイレンが聞こえた。しかしちっとも近づいて来ない。車で迎えに行こうかと思ったが、警察は「公衆電話の所にいて下さい」と言っているので離れられない。やっと遠くに救急車が見えた。何か探しているようだ。私を探しているようだ。直ぐに車を発信し救急車を捕らへ事情を説明する。そして私が先導して再び現場へ戻る。
直ぐに死亡が確認できたのか。電話を盛んにしているが何もしない。警察がこない。それから10分ほどして小さい車のパトカーが到着。死体を確認し私の事情聴取。それ以外電話のやりとりの他何もせず。救急車は引き上げる。それから10分ほどして、鑑識の車かワゴン車が到着。
テレビの見すぎかも知れぬがこんなに現場到着に時間がかかる物なのか。警察官によると、事前に自殺を仄めかす家出人捜索願いが出ていたそうで、最初に到着した所轄の警察官が上着のネームが家出人と同じであったため、事件性はないと判断したようだ。そこでやっと開放されたが、とてもその川では釣りをする気分にならず、仲間の居るところに向かう。
遺族の悲しみを思うと、気味が悪い等とは思ってはいけないのだが、今後一人で山の中で釣りをした時、この事が頭をよぎりそう。亡くなったとは言え、家族の元に早く帰れたお手伝いが出来き良い事をしたと、自分に思い込ませた。最後にこの方の冥福を祈りたい。
なぜこんな所に
静岡県の中伊豆に狩野川という渓流が有りますが、毎年3月1日解禁日に退職前の職場の仲間とアマゴ釣りに出かけます。放流ほやほやのアマゴを釣るのは抵抗あるのですが、解禁祝いみたいなもので毎年の恒例行事にしています。
午前中本流で楽しんだ後、支流の柿木川という小川に移動しました。田んぼの中を流れ、川幅は3〜5mで水量も少なく堰堤下以外は膝下ぐらいしかありません。
ワサビ作業小屋の裏のちょっとした深場に仕掛けを流した時、目印が止まり何かにひっかかたような感がありました。仕掛けを上げようとしましたが、やっぱり何かに引っかかっているようでした。仕掛けを外そうとなおもひっぱていると、なぜか引っかかった場所が動いているように見えました。そのうち猛烈にひっぱられました。ここで初めて大物が掛った事がわかりましたが、こんな小さな川に姿も見せず引っ張る奴が居るのが不思議でした。こちらも思わぬ大物にパニクってしまいました。引きがアマゴの引きでないのは感じていたのですが、やっと手にした魚はいままで見たこともない魚なでした。
トラウト系である事は間違いないのですが、全体に虫食い模様が有り、イワナのようなヌルヌル感が強い気持ちの悪い魚です。皆さんはお解かりですか。後で調べた所タイガートラウトというそうです。
タイガートラウト
通称F1と言われている混血の魚。名前はタイガートラウト。IEに載っていた説明文を下記に記しますので参考にして下さい。タイガートラウトは、イワナとブラウントラウト。イワナとカワマスが交雑して生まれた雑種の総称。カワマスと交雑すると黒い虫食い状の斑紋、ブラウントラウトと交雑すると白い虫食い状の斑紋が現れ、いずれもトラの紋様に似ていることから名付けられた。繁殖能力はなく一代限り、とされている。食用としては商品価値が低い。
いずれにせよ狩野川には生まれるチャンスはなくアマゴの放流時に紛れ込んだのでしょう。
友人と2人で岐阜県のある有名な川に出かけた時の事、中流域から釣り上がっていったのですが、2人共さっぱり当たりがない。しかしある場所から急に20cm前後の同じような型が入れ食いになった。釣れなかった所と釣れた所の渓相は殆ど変わらない。この時は釣れる楽しさに、何も考えず順調に釣り上がっていくと、今度はパタっと釣れなくなりました。今度はなぜ?と考えをめぐらしました。しかし結論が出ずこの時は不思議だなで終わったのですが、後日テレビでフライフィッシング番組を放映していました。有名なフライフィッシャーが次々と釣り上げていました。良く見ていると先日不思議な体験をした場所そっくりでした。釣れた魚の大きさも似ています。以前から釣り番組に対し「細工」という漠然とした疑いを持っていましたが、その時以来疑いが現実味を帯びてきました。このような事があったとするとその川は確実に駄目になってしまうでしょう。但し魚協やテレビ局の名誉のために補足しますが、最近の釣り番組ではこのような事は無いように思います。証拠がないので川の実名は割愛しました。
青森県追良瀬川に注ぐ小さな支流に堰堤が有り、堰堤の直ぐ下流が本流の注ぐという場所で、行きがけの駄賃にと色気を出して堰堤の下に入りました。水量が少なく水が落ちた所がコンクリートで魚が溜まらない状況だったのですが、一個所コンクリートが壊れ直径70〜80cmの穴が開い ていました。深さは不明だったのですが、取敢えず穴へ仕掛けを投入してみまた。しば らくして仕掛けが動かないのであきらめて竿を上げようとすると、何かに引かかったのか仕掛けが上リません。しばらく引っ張っていると、引かかった物が外れたのか少し 動いた感じがあり、あれっと思ってなおも引いていると、そいつは突然あばれだした。 そうです皆さんが想像した通りの大岩魚でした。
岩手県大槌川上流部での夏、そこそこ釣れていたのですが突然あちらこちらで山女 がのライズが始まりました。やがてそのライズはすごい数になり、初めての経験で訳けが分からず、良く見ると黒い10m位のかげろうのような羽虫が、空中にも水面にも生きたまま大量に流れていました。フライマンが言うハッチです。それが始まる前にはここにそんなに沢山の山女が居たとは想像も出来ませんでした。これを境にまったく私の餌には見向きもしなくなってしまいました。しかたなくその虫を捕まえて餌釣の針にチョン掛けにして水面に流すと釣れるわ釣れるわ、入れ食い状態に入りました。 これを期にフライロッドを買ったのですが、今ではほこりがかぶって寝ています。
津軽のある川で相棒と二人で釣上がっていった時、私が合わせ切れをしましたした。 さぞかし大物だったろうなと思いつつそこを離れたのですが、直ぐ後から上がってき た相棒が同じ場所で魚を掛けました。私の釣った後に入って釣られるのは屈辱です。もしやと思い戻って相棒の魚を見ると案の定口から1本の糸が出ていました。あわせ切れは、魚にとっては一瞬の出来事で、身の危険は感じないのかもしれません。釣れたのは岩魚でしたが、ヤマメだったら同じ事が起きたでしょうか。皆さんはどうお考えになりますか。
岩手県の猿ケ関での事。川の脇に有る民宿(この民宿のおやじは往年の歌手藤島武夫にそっくり。若い人は知らないよね)に泊った時の話。この時の相棒は初心者に毛が生えた程度の腕前であ ったのですが、朝早く起き出し民宿のすぐ脇で釣りはじめた。私はまだ寝ていたのですが、朝飯に戻ってくるなり「糸を切られた」と言うのです。わたしは相棒が初心者 に近いので「取り込み方が下手なんだ」と言ってやりました。こんな民宿の軒下の様 な所に大物が居るわけないので「逃がした魚は大きく思えるんだ」とも言ってやったのですが、やはり気になり朝飯後、彼がここで掛けたと言う場所に竿を出してみました。すると直ぐに当たりが有りました。しかも強烈な引きです。この時は川幅が狭いので4、3mの竿でしたが、竿を立 てたいのですがままならず、暫く危険なやり取りが続きました。やっこさん急に下流 に走り出し、これに負けじと私も夢中で川の中を走りました。しかし残念ながら水中の彼の方が早く、タメがだんだん無くなり、ついには糸と竿が一直線になりあえなくプッ ツン。相棒の話をまじめに受け止めていれば方法もあったろうに。後で私の川の中を 走る姿が、あまりにも滑稽だったと笑われてしまいました。これ以来、長めの竿を持ち歩くようになりました。