2017年

依田川支流 9月28日〜30日

大門川の渓相
  


 今年最後の釣りは禁漁ぎりぎりの釣りとなってしまった。秋祭り、敬老会、健民祭等町内の行事が立て込んでいた為、こんな日になってしまった。いつものメンバー6人(2名不参加)がバラバラに出発。新湘南バイパス・圏央道・中央道と乗り継ぎ諏訪南インターを出て白樺湖をめざす。

 大門峠を越え大門川を偵察。素晴らしい渓相である。本沢が出会う辺りからは葦が生い茂り、川の中を移動する釣りとなる為、爺には無理。Uターンして仏岩付近を分散して入渓する。

 私の入ったのはなだらかに傾斜で簡単に川に降りられる所を選択。今年半年間、釣り人が沢山入ったと思われるポイントから開始。先に述べたが惚れ惚れする渓相でどこにも魚が付いて居そう。
 約2時間、張り出した木の枝に何度も仕掛けを取られながらも渓流釣りを楽しむ。5尾の岩魚をキャッチアンドリリース。型も20cmから25cmとまずまず。他のメンバーも同様の釣果。一人だけ33cmを鰓に小枝を通しキープしてきた。彼は前回の梓川でも尺物を釣っている。
 4mの竿に2mの仕掛けで良く切られずに上げたものだ。仕掛けの間にゴムクッションを使っていたそうだ。


あと一日警戒していれば半年は長生き出来たのに。


2日目
 依田川支流男女倉川に向かう。トンネルの有料道路手前を右折し細道を入る。ワンボックス車では細く不安であったが先へ進む。大門川に似た渓流で渓相もすばらしい。魚影は濃いと思われるが残念ながら型が小さい。15cmだ精いっぱい。ほとんどヤマメである。

 もう一つの川和田川に行ってみる。ネットでは夜の池付近が良いとあったので覗いてみたが道路から遠い。少し上流に行って簡単に川に入れる場所を見つけた。2時間後集合で分散して釣行だが皆時間前に集まってくる。全員ボウズだと言う。下流に入った仲間の情報で堰堤があり。そこから池にモータで水を汲み上げ、又川に戻していると言う。結果川の途中が水が無い水無川になっているらしい。下流からの遡上が無い為、たとえ放流しても釣られてしまったら魚は居なくなる。最悪の場所に入ったらしい。

最終日
 最初良い思いをした大門川を再び釣る。しかし先日とは明らかに当たりが遠い。昨日相当の釣り師が入ったようだ。昨日男女倉川・和田川への行き帰りに大門川沿いに多くの車を目撃している。魚が異常に警戒しているようだ。私は2尾釣れたがゼロの仲間も居る。仕方なく今回の釣り旅行は終了として家路につく事にした。

白樺湖のホテル
 今回利用した宿は予約サイト「ジャラン」で見つけた白樺リゾート「池の平ホテル」だ。朝夕バイキングの食べ放題+500円で飲み放題も追加。これで11,000円でお釣りがくる。とってもリーズナブル。年金生活の釣り師には最適だ。
 ロケーションも窓から白樺湖が一望出来るすばらしさ。この他遊園地、温水プール、ゲームセンター、ボーリング、その他近くにレジャースポット多数有り家族連れには最高かも。朝夕食もバイキングなので食べたい物を好きなだけ食べられる。もちろん都会のホテルのランチバイキングと比べたらクオリティーは落ちます。繊細な味やサービスを要求される方は他の施設をどうぞ。私は池の平ホテル宣伝マンではないが、リーズナブルで有る事。家族で楽しめる事。素直な気持ちでお勧めです。

 平日でもバイキングは利用者を時間で2回に分け入れ替えをしないと、さばき切れない程の宿泊者がある一方、湖周囲には廃業を余儀なくされ、廃墟となったホテルが多数見受けられた。




チョイ釣り・奈良井川・木曽川・味噌川・梓川・奈川 6月1日〜3日



何がいけないの?

 久し振りの奈良井宿。太鼓橋の「木曽の大橋」駐車場に集合。川を覗くと8年前と比べ、広かった川幅が狭くなっている。中年の男女のフライの釣り師が目の前のポイントに入るがアマゴゲットならず、上流へ。我々は彼らの邪魔にならない場所に川虫を獲る為対岸から入川。今回20cm角の平網しか持って来なかったので苦戦する。最低限の川虫を確保。
 
 今回最初の釣り場は平沢付近の住宅地裏の深瀬・平瀬・堰堤が続くポイント。私は堰堤に入るも全く当たり無し。魚が居ないのか(住宅地で放流無いか)40年以上釣りをしているので、釣り下手とは思わないが。深瀬に入った仲間は2尾のアマゴをゲット・リリース。

 木曽に移動。先ずは本日の宿「山水」に向かう。駐車場で宿の主人に遭遇。早速「うんちく」の嵐。ここのご主人は木曽川本・支流の「知る人ぞ知る」渓流つりのインストラクターである。食事まで時間がそれほど無かったので、宿前の正沢川で釣ろうとすると「ここはまだ2週間早い。本流に行った方が良いと言われる。「底石の色を見ろ。まだ白い。後2週間経てば石が茶色くなる。それまでは釣れない」と教わる。しかし仲間は「はい。そうですか」とはいかない。確かめないと気が済まない連中である。2人が竿を出す。結果2尾のイワナを引き出す。主人の「川虫でなければ絶対だめ」と講義を受けたばかりだが、一人はイクラで釣ってしまった。

 その後も講義は続き夕食時は、じっくり講義を聴く。ラインは0,4以下。重りは1号以下。針と重りの間隔は10cm以下。餌はヒラタがベスト。ブドウ虫等では絶対に釣れないと教えを請う。
ナチュラルドリフトが最重要との事。又、主人の弟子の方が今日釣ってきたアマゴだと10尾前後のアマゴを見せる。がぜん明日の釣りに期待が高まる。

 翌日朝飯前本流のネットでも紹介された大場所に向かう。いかにも大物が釣れそうな涎が出そうなポイント。2・3投目、良い当たり。ドンピシャの合わせ。???。0,4のラインだけが風になびく。ライン途中からの「合わせ切れ」だった。傷でもあったのだろうか。ライズも見受けられるので魚は居るはずだが、その後全く当たりがなく、終了。全員撃沈。

 深夜、雨音で目を覚ます全員目を覚ましている。朝のニュースで各地で雹が降ったと言う。確かに今朝は寒い。水温の低下の影響が出ていたのか。主人も水温の影響かもしれないと言う。

 出発時主人が軽四輪で3箇所の秘蔵ポイントを案内してくれた。前回来た時も正沢川の入渓地まで案内してくれた。早速3箇所に分かれて釣行開始。
ご主人の推薦の場所、仕掛け、餌(20匹/2、000円で宿の主人から購入したヒラタ)であるから釣れない訳は無い。結果は各自小物を1〜2匹とさんざんな結果。昼食後主人お勧めの味噌川に転戦も結果は同じ。  
  
  
10年前の思い
 ご主人から勧められた味噌川も早々に退渓。奈川に向かう。10年以上前来た事がある。広い広場にあずまや風の建物があり、そこでBBQをした思い出がある。今回のメンバーも来た事がある筈だが、誰も覚えて居ない。私の記憶ではそんなに悪くない釣果があった記憶があるのだが。そこでそのBBQした場所を探してみた。ここだったらしいと思える場所を見つけたが、草が覆い見るも無残な現実であった。前回宿泊したペンションも探してみた。ネットで予め検索したが心当たりのあるペンション名が出てこないので、もしかしてと思っていました。スキー場の方に上って行くと別荘やペンションが点在している。ある建物を通り過ぎた時、記憶に残る部分が目に入る。車を戻してじっくり見てみると正しく10年前のペンションである。見捨てられたその建物は、物悲しげに何かを訴えていた。 10年一昔。

 
立派な魚道
 今回奈川に来たかったもう一つの理由は堰堤に立派な魚道が出来たとネットで見たからである。梓湖の魚が上流まで遡れるる様になったとネットで紹介されていたからである。魚道の途中に2箇所ガラス張りで出来た所があり、側面から魚が居れば見えるようになっているとの事だった。実際行ってみると確かにガラス張り部分があり、遡上中の魚が居れば面白いと思う。しかし今回は魚も見えなかったが、ガラスに藻が生え中が良く見えなかった。

 興味のある方は旅館「鳥屋沢」さんのHPからサブメニューを開き,左側のメニューの一番下の[魚道」をクリックして見て下さい。

 
釣り方新発見
翌日朝、寒い。この宿は温泉の為朝風呂が入れるので一番風呂を頂く。普段家でも朝風呂なので有り難い。体が温まった所で旅館の庭先の川に(奈川支流黒川)遊び半分で竿を出す。高さ30cmくらい、5mくらいの流れの小さな堰堤だ。川に降りる階段も有る。こんなサンダル履きで竿が出せる所に魚は居る? 泡のなかに仕掛けを入れても直ぐに瀬尻に流れてしまう。岸側に戻流が有ったのでその流れに仕掛けを入れる。仕掛けが流れ落ちる所に戻り仕掛けが流れ落ちる水に翻弄され、竿先が魚の当たりの様に引っ張られる。魚の当たり感覚にそっくり。もしかして当たり?正解でした。黒っぽい岩魚でした。2匹目のドジョウを狙って落ち込みに直接仕掛けを入れる。竿先が引っ張られる。10秒ほど流れ落ちる水流に入れた後カラ合わせ。見事又も岩魚。これを見ていた仲間のギャラリーから拍手。こんな釣り方も有る事を長い釣り人生で初めて学ぶ。

 
真似出来ない粘り
 結局奈川は工事中な所も有り、又寒さと疲れから予定していたBBQも釣りも中止し、一気に梓川中流、先ずは島々谷川合流部に異動する。風が,強く陽が出ても寒い。仲間の一人が島々谷川が梓川に合流寸前の場所で24cm位を釣りあげる。その後30分同じポイントで粘り通して32cmの太っちょ岩魚をキャッチした。私には同じポイントで一尾釣ったからと云って、当たりのないまま30分は粘れない。大場所ならともかく大きな石が流れの真ん中に有るだけのポイントなので、二匹は居ないと判断しサッサと他の場所に移動しているだろう。又他の仲間が32のブラウンを釣る。昼食後1km程下流へ移動し、別の仲間が同じブラウンを釣った所で今回の釣行は終了。コーヒーを立て、入れ立てのコーヒーを頂きながら、今回の釣行を振り返り談笑、9月の再会を確認し解散した。

      仲間が釣った梓川のイワナとブラウン 32cmのアマゴの写真は無し


 
友人のウエダーの底のフエルトが左右剥がれる。緊急措置として先ずガムテープで固定しコンビニで購入した靴下を履かせ、ビニール紐で固定した。1日間はなんとか釣りが出来た。










例年通りの初釣り  3月1日


 今年も渓流解禁日は狩野川宮田橋下流で始まる。
今年はいつもの自炊宿「いずみ園」が定休日と云う事で、釣りポイントに近いペンション「グリーンリバー」を利用した。ペンションには珍しく洞窟風呂を含む3つの風呂がある。食事のステーキは伊豆らしく「本わさび」をすり落とし、わさび醤油で頂く。(朝食無しで8、000円)


 昨年は25cm以上と大きさも数も申し分なかった。泣き尺も多く引きも充分だった。今年は昨年以上の釣果で、
36cmのオスアマゴを出頭に尺上も混じり、25cm以下は無かった。漁協の大サービスと言っても過言ではなかろう。
 








 
監視員や釣具店のオヤジの情報では、
「鵜」の被害が多く、放流作業を見つけると近くに寄ってくると言う。大型を放流しないと鵜の餌食になってしまうと言う。放流する日も解禁日直前に実施し被害を軽減するらしい。その為放流場所からの魚の移動が始まらない為、放流地点以外はまるっきり釣れない。 
 
放流直後の魚を釣って何処がおもしろいのか。と非難される御仁もお有りだと思うが、3月1日は我々爺仲間「釣好人」が、今年も元気で渓流に立てる事を祝する
年に1度の祭り捉えています。