2010年
木曽川本流 9月10・11日
入院したため本格遠征は解禁日の釣り以来である。昼、いつもの仲間と2台の車に分乗し一路奈良井宿へ。先ずは川虫採取、明日の釣りに備える。ドライブインで夕食後奈良井宿駅舎に向かう。今日はここで野宿である。酷暑が続いているが、海抜950mの夜は寒い。
翌日早朝、太鼓橋付近の渓流魚にご挨拶。人口的に変えたのか、前回来た時と渓相が変わっている。チビばかりである。コーヒーブレイク後、峠を越え木曽川本流を目指す。熊沢川合流付近に入るが先客あり。ここは以前仲間の正木さんが尺岩魚を釣った実績のある場所である。ここだけは何故か大石がごろごろ有り岩魚の隠れ家がいっぱい有るが当たりすらない。熊沢川合流地点の大場所でちび1尾のみ。
そこで前から気になっていた場所に移動。そこは取水堰があり魚が溜まる場所だ。案の定20cmを超える魚がたくさん見える。弱い流れの中、水面を流れてくる餌を求めて表層近くをゆらゆらと漂っている。見える魚は釣れないと言うが、まったく餌に反応しない。誘いをかけると少し反応するが、直ぐに無視する。癪に障ることこの上ない。少し下流の流れがある所に移動すると、直ぐに2尾釣れた。そこで仲間を呼び場所を譲る。しかし下流に行くほど釣果が落ちた。ここは何故か虹鱒が混じる。正沢川出会いまで下った所でコケて竿の2番目がホキリ。万事休す。
今日は野宿ではなく、木曽福島市内の木曽川に張り出した森富旅館(崖屋造りと言うらしい)に宿を取ってある。翌日朝飯前に旅館裏の木曽川本流で竿を出す。渓相は抜群だが、あたりは少ない。写真はそこで正木さんが釣り上げた岩魚である。正木氏は岩手の葛根田川上流をテントを担いで単独釣行する猛者である。岩魚釣りは私も勝てない。ここは岩魚が多い。
チェックアウト後バーベキューの食材購入の為スーパーで買出し。本命の正沢川に移動。残念ながらまったく反応がない。酷暑と雨がない為か。仲間がテンカラ師に出会い、毛鉤釣りのレクチャーを受けた。譲り受けた毛鉤で初体験だというのに岩魚2尾ゲットしてしまった。テンカラにはまりそう。
その後バーベキューで盛り上がり、長年続けてきた遠征を今年も無事終了出来た事の幸せを実感する。
地元の川B 非公開 8月2日
同じ地元で釣りのサイトをUPしている相模守さんの釣行記事を見て、前回と違う地元の川に初めて釣行を試みた。猛暑が続いていたがこの日は朝から曇り、願ってもないチャンス。途中どしゃ降りの所もあったが、目的の川付近は小雨だった。車が止められ川に降りられる所を探し、チョイ釣り開始。
この付近の川はアブラッパヤやハヤの外道が多いとの情報なので期待はしていなかったが、最初からヒレピンヤマメ。既に針を飲み込まれている。2尾目も飲み込まれる。大きい針に交換してみた。次は強烈な引き。ジャンプしたので上流のフィッシングパークから逃れてきた虹鱒かと思ったら、25cmのヤマメのスレ掛かりであった。次のヤマメもスレ掛かりである。魚影が濃いとは思えないが原因不明である。正味1時間ほどでヤマメ5尾、その他雑魚3尾と中々の釣果であった。地元の川もまんざらでもない。たまたま今日は条件が良かったのかもしれない。水量は多かった。
この川は子供の頃親父に連れられずっと下流でオイカワを釣ったり、泳いだりと思い出の川である。渓流釣りを始めたのもこの記憶が影響していると思う。上流は岸が葦で覆われ川通しでない。又両岸とも護岸され自由に出入りもできない。又堰堤も多く大きな石も多く歩きずらい。大規模な放流も無いため、近隣の方達の釣り場とさせてもらいたく、ここでは詳細な情報は非公開としたい。
地元の川A 非公開 7月5日
解禁日の好漁の結果を踏まえ、4月に同じ場所に竿を出しボーズの憂き目に会い、UPする気にもならず遠征の結果をUPしようと思っていた所、なんと盲腸から腸閉塞を併発し1ヶ月余入院を余儀なくされ、リハビリと共にどこにも出かけられず、絶好の季節を逸してしまった。
しかし釣りの虫を抑えられず、地元酒匂川中流部に注ぐマイナーな支流にチョイ釣りに出かけた。この川は中下流部は、水田の中を流れる春先はのどかな小川である。民家がなくなるあたりから本格的なすばらしい渓相となる。しかしこの川の特徴は堰堤の多さと、地元の方はクソバエと呼ぶアブラハヤが異常に多い事である。餌を投入した瞬間アブラハヤがよってたかって餌をボロボロにする。こんなに多い川は初めてである。でも放流もありヤマメは居ます。特に今年は例年に無くヤマメは濃いと地元の方は言います。皮肉な事にこのアブラハヤの多さが釣り人を遠ざけ、ヤマメを温存するのかもしれません。なるべく流芯を狙い、数尾のヤマメを手にする事ができました。遠くから釣りに来る程の川では有りませんので、川の名前は伏せます。地元の方が子供さんに釣りを教えるには最高かもしれません。
上流部の素晴らしい渓相です。アブラハヤがいっぱい居そうには見えないでしょ。
狩野川 満足の解禁日 3月1日
待ちに待った解禁を迎えた。今期初の釣行は例年通り伊豆狩野川がスタートとなった。前日入りで途中スーパーで材料を購入し、宿の厨房でスキヤキをつまみに祝杯を挙げる。今年は残念ながら仕事の為や50肩等で3人と寂しいスタートとなる。
前々日の季節外れの大雨でかなりの増水である。しかし山が荒れていないので濁りは少ない。いつもなら宿の前の橋の下からのスタートであるが、増水のため下流に移動し、昨年の解禁日に良い釣りができた本流に向かう。河原も広く増水でも危険はない。到着してみるとなんと誰も居ない。1級ポイントで車のまま河原に降りられる。奇跡である。オデコのヘッドライトで準備完了。目印がかすかに確認できる明るさから釣行開始。10分ほど当たりが無かったが、最初のヒットは私であった。アマゴ28cm今年も良型放流のようだ。続けて仲間にも交互にヒット。抜き挙げられない良型ばかりである。
10時ころには皆大満足となり、河原でコーヒーを沸かして満足の一服。この頃からフライのグループが到着。彼らの話を聞くと昨年もこののポイントに来ていたとの事。このHPの昨年の3月1日の記事にある写真は彼らが写っている事になる。そんな訳で話も弾み、コーヒーをご馳走した。
フライグループは「ライズ待ち」という事でロッドを出さない。水温は13℃とライズが有っても良い筈だが、我々が引き上げるまでライズはなかった。我々餌師が立ち込んだため、おびえてしまったのだろうか。
釣果の方は3人で尺上3尾を含み、25cm以上ばかりのすばらしい結果となった。メンバーの1人が家族で食べる分を除いて全部リリースした。河原でインスタントラーメンで早めの昼食を摂り帰路についた。
余談だが昨日下見に来た方の話によると、増水が少し引いた時40cm位のアマゴを含む10尾位が河原の水溜りに取り残され、生きていた個体を本流に戻した、との事だった。野生のアマゴでは有り得ない事だろう。