2008年度

魚野川釣行記 尺上も夢じゃない 6月

 恒例の退職前の会社仲間との1,5泊釣り旅行を紹介します。場所は昨年も同時期に行った魚野川。事前にネットで超渇水を確認しが、本流餌釣りが目的なので魚が広範囲に散らず条件は悪くないと判断した。12日PM3時出発。関越湯沢インターで降り、夕食を湯沢駅前の食堂で済ませ昨年もお世話になったペンション・アンディーズハウスにチェックイン(注1した。早速オーナーに状況を聞くと渇水ではあるが餌釣りについては条件は悪くないと私の意見と同じでホットする。明日の朝マズメの釣りに備え日釣り券を用意してもらい就寝。
 
 AM4時に目を覚まし、ペンションから1番近い石打の黒川合流付近を中心に5人が昨年の釣果を思い出し、好きなポイントに散った。黒川合流点は魚のたまる場所でいつ来ても1箇所で4〜5尾は必ず出る所で、大物の気配もあり、お勧めのポイントである。昨年私はここで良い思いをしているので、メンバーに譲り、上流に入る。
 
上流は水量が少なく、大物の気配はないが、ポイントごとに20cm以下ではあるが楽しませてもらった。1箇所2mを超える大場所もあったが、大物は不発であった。このあたりは川沿いに道がなく放流はないと思われる。其の為魚影は薄い。黒川合流下に入ったメンバーの1人が泣尺ヤマメを1尾ゲットしていた。
 
 一旦ペンションへ戻り朝食を頂く。厚切りのトーストとコーヒーが美味しい。一服しているとオーナーが三国川合流付近から石打地区までの大物の着きそうな場所を
手書きで地図を書いてくれた。大変有り難い。早速車で各々のポイントを確認し最下流の三国川合流地点下流のテトラが続く大場所に全員で入る。
 
 テトラが積み重なり3m位高さが有り釣り難いが、テトラに潜む大物を狙う。仲間の1人が早速大物をヒットさせるも
足場が悪くネットが使えず、ラインブレイク。私は8,6mの長竿であった為、テトラの対岸から狙った。減水しているのでなんとか対岸のテトラ際を流せた。重いウエイトで流すため直ぐに手前に仕掛けが戻りテトラから離れてしまう。テトラを離れると流れが速く、魚は定位していないと判断し少し下流に移動する。それでも押しが強く期待は出来なかったが、極力底を取り、ウエイトが川底の石に当たる微かな手ごたえを感じつつ流す。これが功を奏し大物がヒット。なかなか浮いてこない。必死にこらえるがハリス0.4である。へら釣り用クッションゴム輪付きとは言え無理はできない。ざっと10秒くらいだろうかラインブレイクで尻餅をつく。イワナかヤマメか判断できないが、その後2尾の30cm級の虹鱒をゲットしたので虹鱒のような気がする。
 
 昼食後オーナーに教えてもらった他の3ヶ所に分散して再チャレンジ。私の入った場所はオーナーの地図には無かったが、川沿いに車を走らせて偶然見つけた場所だ。登川合流地点下流にテトラに本流が激しくぶつかり反転流が出来ている。対岸を見ると軽4輪が2台川原まで入っているので好都合。早速対岸に回り道を発見、途中分流の小川を車ごと渡るが浅いので問題ない。

 0.4ハリスに太ミミズを巻き返しに投入。竿先にこつこつと小さい当たりが有るものの針掛りしない。ジックリ送り込んで掛ったのはチビヤマメだった。相当数入っているようだ。気を取り直して5〜6投目、仕掛けが本流の強い流れに引き込まれた感覚。竿を立てると強烈な引き、デカイ。
対岸へ、上流へ今度は太い本流に乗り下流へ、砂利に足を取られながら、必死について行く。20mほど下がった所で無常にも切れる。まだ「ため」はあったので残念。呆然と水面を見つめる。

 雑誌に「戻りヤマメを細糸で釣る」を読んで0,4クッションゴム付き仕掛けで挑んだのであるが、竿もそれなりの高価な竿で胴に乗るタイプないとランディングは難しい。私の竿ではバランス的に0,8位のハリスが適当なのか。その後場荒れし当たりもなくなり本日終了。宿に戻ってから0,8通しに作り直す。

 2日目同じ場所に全員で入る。順番に昨日大物を掛けたポイントに入るも全員ノーヒット。テトラ廻りもチビヤマメばかり。強い流れだが川底が見える。天気も快晴。0,8に上げた為に当たらなかったのか不明だが残念ながら諦める。昼食後三国川に入るも皆お疲れぎみで場所を移動しないで同じ場所で釣っている。私はライズが頻繁にあるので、てんから竿を持ち出し振ってみるが自作のレベルラインは思うように飛ばない。ウエーダーに開いた穴から冷水が浸入し冷たい。今回の釣り旅行はこれにて終了を決断。
 
 今回2回ラインブレイクしているので次回もう一度チャレンジしてみたい。多少の濁りが入れば面白い

注1
 スキー客用のペンションだがオーナーがルアーの名手であるためスキーのオフシーズンでも釣り客が絶えない。渓流情報も有り難いが、朝マズメ。夕マズメの釣りに配慮されて、食事時間も柔軟に対応して頂ける。日釣券も割引にて入手可能。魚野川周辺で釣りをお考えの方には絶対お勧めの宿です。


5月連休後の釣行記

 5月7日から信州・富山・岐阜3県を釣りと観光に出かけた。生憎前半は6月上旬の暑さ、後半は一気に3月の寒さに逆戻り。風も強く、雨も降るとさんざんの天気模様であった。第一の目的は立山の雪の壁を見る事であり、第二は途中過去に釣って良い思いをした所の拾い釣りや、気になっていた川の試し釣りであった。以下に釣果を簡単に報告する。

@姫川上流ー仕掛けが舞い上がる程風強く当たりが取りにくいが、放流サイズのヤマメやイワナが掛る。早々に切り上げ姫川下流小谷地区へ移動。この時期雪解け増水で川幅全体流れの押しが強く、重い錘で障害物の陰を狙うも不発。

A海川ー10年位前の夏、大堰堤下流の発電所(?)放水口であまりの暑さでパンツ1つで水に浸った思い出がある場所に行ってみた。まったく記憶の地形と変わっていた。勿論ヤマメも不在だった。少し下流の道路上から仕掛けを出す。30cmジャストのイワナが遊んでくれた。

B和田川(常願寺川支流)−立山の雪の壁を見た帰り、知らなかった川だが試し釣りをしてみた。常願寺川合流点上流。装備を整えることなく。靴のまま川原に入り釣り始める。尺イワナが出る。こんなに簡単に釣れて良いものか。

C高原川下流(神通川)ー2年前、釣行記にも載せたが良型が出たので又竿を出してみた。前回は川幅いっぱいに水があったが、今回は3分の1程の水量。最適の水量だが、ウグイのみ。粘れば出たか?

C荘川ー水温より気温の方が低い。小雨の中、めげずに釣り人多し。平日にもかかわらず流石有名河川。残念ながらウグイと小さめアマゴ。大物気配無し。昔民宿の親爺に「一升瓶クラス」が出ると吹かれた事が耳に残る。3時過ぎに宿を探すも3軒に断られる。

D梓川ー雑誌やネットで犀川の大物釣りが取り沙汰されているが、梓川が昔から気になっていた。松本電鉄新島々付近を初めてトライしてみた。水量は多いがテトラ等の障害物の裏の緩衝帯を攻める。何が釣れるか楽しみだったが太ミミズに誘われてきたのはブラウントラウトのみだった。1時間ほどで35cm2尾・20cm2尾であった。残念ながら引きは尺ヤマメに比べると大変大人しい。虹鱒よりも弱いのではないか。魚体が細くスマートな為か。

E依田川ー2年前釣行記にも載せたポイントに入ってみた。結果ボウズ。連休でいじめられたか、水温のせいか。兎に角寒い。風強い。粘る気力が出ない。

F旅行の最後を笛吹川決め山梨県石和のビジネスHに宿泊した。翌朝出発するべく車に向かうと運転席後部のガラスが割られている。車上荒らしである。被害を調べると汚れた下着を入れていたビトンの小さなバッグ1つで済んだ。ガソリンの給油カードは無事だった。勿論釣りは中止。即地元ディーラに電話しガラス手配、その日の内に修理完了。4万円の思いがけない出費。

結果イマイチの釣果と車上荒らしのハプニングの釣行記となった。 


狩野川 尺上ヤマメ 4月4日  


 リベンジである。3月25日の屈辱を払拭する為、「ジョボ」と音を立ててライズした大物を仕留めに来た。天候、晴たり曇ったり、無風気温20度、水温13度、前回同様高橋橋下のポイント。既に餌釣り師とフライマンの先客と、もう1人分車が有るが無視し、クロカワ虫採取に入る。クロカワ虫採取に手間取り、戻ってみると餌釣り師は引き上げ、フライマンは上流へ移動。早速下流側の淀みから釣行開始。徐々に上流へ。橋下の荒瀬まで来てしまったが、前回同様まったく当たりがない。餌をミミズに交換。

 次の移動ポイントを考え始めた時、奴は食いつきました。姿は見えないが、尺は下らない。無理をせず落ち着いて浅瀬に寄せる。背が見えた。ヤマメ系である事は間違いない。しかし大きい。持参の
ネットは径が30cmしかない。とても入らない。仕方なく浅場から砂地へ足で上げる。以外に自分が落ち着いているのに感心する。自己新記録間違いない。後に自作透明計測ケースで見ると40cmジャスト!しかし鰭ピンではなかった。放流物か。写真に収めている時。ルアーマンとフライマンが帰ってきた。戻りか、サクラか、アマゴか見てもらう。結論が出ず釣具屋に持込み見てもらう。やはり鰭の具合から放流物と結論がでる。狩野川では解禁前に30cmを超えるものを何尾が放流するとの事。ラッキーと残念の複雑な心境。

 その後
狩野川大橋上流の荒瀬に入る。放流していない場所だが、前から気になっていたポイントなので試し釣り。何も来ない。観光客用駐車場下なので見物人があるので早々に引き上げ、もう一箇所気になっていた柿田川合流点に竿を出す。深さ2mをゆうに超える大場所である。1投目から当たり、油断してあわせられず。5投目いきなりの強い当たり。タイミングは合ったが1発で切られた。0.4号クッション付き仕掛けだがすごい。サクラか。その後同じような当たりを合わせ切れを避ける為、竿側の動作はまったくしなかったが又切られる。ルアーマンが入って来た。状況を聞くと、ここはもちろんサクラもそろそろ釣れる時期だが、いろいろな魚が来るらしい。鯉、ニゴイ、ウグイ、シーバスまで上がると言う。0.6号に交換。今度はうまく掛った。大きい・・・と思った。しかし流芯に一気に走られる事なく溜められる。尺前後と判断。ゆっくり浅瀬へ誘導した。背中が黒っぽい。案の定ニゴイの尺物だった。前3回の主はニゴイだったのか。サクラがこんな短時間に何回も当たるとは思えないが、サクラだったと思い込んで次回は太めのラインで再チャレンジを決めた。


酒匂川本流 戻りヤマメ 4月2日
  


 3月7日に続き性も懲りも無く又本流に出かけた。今回は最下流域の
飯泉橋上流、セメント加工所裏から竿を出す。餌はクロカワ虫。ハリス0.4。まったく当たりがない。川を見ながら車で左岸側(右岸側はサイクリングコースの為車移動不可)を移動。下流域で有りながら水は澄み、底石が見える。これが地元河川の自慢である。底石が見えないほどの深場が無い。
 富士道橋下流まで来てしまう。テトラの砂利止めの下に入る。ウグイすら当たらない。魚は何所へ消えたのか。川音川が合流する上流部に来た。
 
 50才代の方が
リール竿2本置き竿をしている。鯉釣りかと思ったら鱒釣りだと言う。虹鱒ではなく戻りヤマメ・サクラ鱒の事らしい。渓流釣りは細糸で自然に流すが基本だと思っていたが、まったく当てはまらない。それでも昨年は何本か上げていると言う。ハリスは4号であるため、掛ったら必ずキープできるらしい。この方の餌は魚の切り身。かつて利根川で同じ置き竿で釣っていた方を見たことがあるが、その時の餌は、4・5cmの小魚を生餌で釣っていた。ビクを見せてもらったら尺ヤマメが窮屈そうに2尾入っていた。酒匂川で遭った方は今年はまだ1尾も釣れていないと言う。

 監視員が来た。本日は雑魚券(渓流魚券の半額)を買っていたが、何も言わなかった。少し上流にある堰堤でやってみなさいと親切に言うので入ってみた。粘ったあげく25cmほどの虹鱒が1尾釣れてジ・エンド。もうすこし水温が上がったら、
もう一度来てみよう。3度目の正直になるか

追記
 飯泉橋上流で
クロカワ虫採取中、手長エビが何匹か網に入った。子供のころから酒匂川支流の細で小魚やザリガニを採っていたが、手長エビがこんなに居るとは思わなかった。夜行性で昼間は岩陰に隠れじっとしているそうだ。新発見をしたようで嬉しくなった。(知らなかったのは自分だけか)



狩野川 中流域 3月25日   

 狩野川本支流に入った。気温19度?晴れたり曇ったり、風はやや強く、とまあまあのコンディション。
狩野川中流域は初体験であり、
ターゲットが尺アマゴと無謀な挑戦の為、修善寺駅近くの釣具屋で日釣券を購入がてら状況を聞くが、参考になる情報なし。
とりあえず
遠藤橋上流の鮎オトリ売り場下の深場に入る。
クロカワ虫を採るつもりだったがこの周辺は居ないようだ。しかたなくミミズで釣行開始。
 3投目で明確な当たり、20cmほどのアマゴをゲット。これで期待も膨らみ尺物も夢ではないと思ったのだが、その後当たりが出ない。風が出てきた為当たりが取れないのか。
 上流へ移動しようとしたが大渕が有り
通らず。仕方なく一旦道路へ出て徒歩で上流の橋の下に移動。
 ガンガン瀬から水深1.5mくらいのトロ場へと続き大石が沈む絶好のポイント。しかし当たりが出ない。目の前でライズが頻繁に有る。中には30cmを軽く超えるアマゴが「ジョボ」と音を立てて背中を見せる。「下手糞釣り師さん、此処までお出で」と言わんばかりである。アマゴは水面を見ているのか。川底を這うように流す私の餌にはまったく興味がないらしい。ねばったがギブアップ。
 根性無く支流の柿木川に移動。堰堤下で22・3cmのアマゴ2尾追加して終了。
写真を撮ろうと自作の透明ケースに移した所、
1尾は朱点が無い。ヤマメらしい。次回は先に川虫を採ってから・・・と反省。しかし今日入ったポイントだけなのか、川虫が少ない印象であった。どなたか川虫のポイントを教えて下さい。



酒匂川 今期初釣行 3月7日  

 酒匂川本流に出かけた。入ったポイントは、このHPのTOPページに写真がある。ガンガン瀬からトロ場が約50mも続く酒匂川きっての大場所である。
 昨年4月に33cmのヤマメ
を手にした他、ファイトの末ラインを切って行った奴がいるお気に入りのポイントである。
 ここは遊魚料は発生するが、基本的には
放流していない。漁協関係者が、個人的に試験放流した経緯があるそうである。今年放流があったかどうかは定かでない。
 AM10:00頃先ずクロカワ虫を採取した。しかしあんなにいっぱい居た
クロカワ虫がなかなか見つからない。やっと5匹程度採れたので直ぐに釣行開始。仕掛けが引っかかる。どうも1mほど浅くなっているようだ。
 まったく
魚の気配がない。餌釣りの方ならお解かりと思うが、魚の気配というのはなんとなく感じるものである。ウグイすら当たらない。
 心配していた事が現実になったようである。実は昨年秋に
橋げたが陥没するほどの豪雨があった。河川敷のグランドは全て水が被った。60数年小田原で生きてきたが、こんなにひどい豪雨は初めてであった。魚は何処へ行ってしまったのか。下流へ流されたのか、まさか海までは流れていないとは思うが。お気に入りのポイントがまた一つなくなってしまった。悲しい。



狩野川 解禁日 3月1日

 ここ数年恒例になったの狩野川に出かけた。1週間位前に放流されたアマゴを釣る訳で、釣果は放流次第・良い場所に入れたかで決まる。餌はもちろんイクラ、但し支流等に前年度放流の残党がいる。これは川虫に部がある。
 90%放流魚を釣るのは如何なものか。とお思いの方もあろうかと思うが、我々釣り仲間はこの長い禁漁を耐え、やっと釣ができると言う
「解禁祭」なのであります。湯ヶ島温泉の少し上流に「テルメいずみ園」という温泉施設がある。自炊設備があり前日にチェックインし、スーパーで買い込んだ食材でスキヤキパーティーを開く。今年一年の安全と大漁を祈念し乾杯となる。
 翌朝暗い内から起き出し施設前のポイント入る。今年の狩野川は放流サイズが小さかった。昨年は尺近い大物も混じり、最高は36cmであった。他の釣り人の意見も量・質共不満の様子であった。又10時を過ぎると
仕掛けが舞い上がる程の強風となり。早々に帰路についた。写真は嵯峨野沢館上流の荒瀬に続くトロ場であり1級のポイントである。

 この狩野川はアユつりで有名であるが、アマゴにはそれほど力を入れていないようである。解禁日を過ぎると極端に釣れなくなる。しかし河口から堰堤等の障害物が無い為、海から戻ってきた奴や、難を逃れて残った大物も居るらしい。支流も多く数を望まなければ気軽に安全に温泉も楽しめる川である。遠征してまで釣りに来る川ではないように思う。